目やにが増えた
目やにが増えた
目やにが増えることは、多くの方が経験する症状のひとつです。医学的には「眼脂(がんし)」と呼ばれ、目の表面に分泌される涙や粘液、角膜や結膜の老廃物などが混ざって形成されます。目やには通常、少量であれば自然な生理現象であり、睡眠中にたまることもあります。しかし、量が増えたり性状が変化したりする場合は、目の病気や全身の健康状態のサインであることがあるため注意が必要です。
目やにが増える原因はさまざまで、大きく分けると以下のように分類されます。
ウイルス性、細菌性、アレルギー性があります。
ウイルス性結膜炎
目の充血や涙の増加、目のゴロゴロ感を伴い一般的に透明または水っぽい目やにが出ます。特にアデノウイルスによる流行性角結膜炎は、はやり目として知られていて強い症状を引き起こします。
細菌性結膜炎
黄色や緑色の膿状の目やにが特徴で、目の開閉が難しくなることもあります。感染力が強いため、家族内での注意やタオルの共有を避けることが大切です。
まぶたの腺に炎症が起こることで、目やにが増え、まぶたの腫れや痛みを伴うことがあります。
涙の量や質の低下により目の表面が乾燥し、粘液性の目やにが増えることがあります。長時間のパソコン作業やスマートフォン使用が原因になることが多いです。
不適切な装用や長時間使用により、角膜や結膜に微小な炎症が生じ、目やにが増えることがあります。
花粉症やハウスダストなどによるアレルギー性結膜炎では、目のかゆみや赤みとともに粘性の目やにが増えることがあります。季節性や環境の変化に応じて症状が出ることが特徴です。
目にごみや砂、まつ毛などの異物が入った場合や角膜に小さな傷ができた場合、目やにの分泌が増え、目のゴロゴロ感や痛みを伴うことがあります。
眼と鼻をつなぐ涙の通り道(涙道)が詰まってしまうと、涙の持つ異物老廃物を洗い流す効果が弱くなってしまいます。そのため結膜炎を起こして目やにが増えることがあります。この場合は眼薬などでの治療は難しく、つまりを取るための手術が必要な場合があります。
目やにはその性状や色で原因のヒントを得ることができます。
ウイルス性結膜炎やドライアイで見られます。
細菌性結膜炎や麦粒腫の初期症状の可能性があります。
細菌感染が強く疑われ、早急な治療が必要です。
アレルギー性結膜炎でよく見られます。
性状の変化や量の増加は、自己判断せず眼科で確認することが安全です。
軽度の場合や一時的な目やには、以下のようなケアで症状を和らげることができます。
目の周りを清潔なガーゼやティッシュで優しく拭く。
乾燥による目やにの場合は、目薬で潤いを補う。
長時間のスマートフォンやパソコン使用を控える。
花粉やほこりの時期には眼鏡や洗眼、抗アレルギー目薬の使用が有効です。
ただし、痛みや強い充血、視力障害、膿状の目やにがある場合は自己判断で放置せず、早めに眼科を受診してください。
次のような症状がある場合は、早急に眼科で診察を受けることが推奨されます。
眼科では、専用の顕微鏡で目やにの性状や目の表面、結膜・角膜の状態を詳しく観察します。その診断結果に基づき、抗菌点眼薬や抗アレルギー薬、炎症を抑える治療などを適切に行います。涙道閉塞などの病気が疑われる場合は、当院で手術を含めた治療も可能です。
目やにが増えることは、目の健康状態を知る重要な手がかりです。日常生活では軽度の目やにが一時的に出ることもありますが、性状や量に変化がある場合は早めの受診が安心です。当院では、結膜炎、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、麦粒腫など、目やにに関連する幅広い疾患に対応しており、症状に応じた丁寧な診察と治療を行っています。
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